ある土曜日の朝いつものようにアラームの音で目を覚ました私は顔を洗おうと洗面台に向かいました。鏡に映った自分の顔を見て思わず声を上げてしまったのは下唇が信じられないほど肥大化していたからです。痛みはほとんどありませんでしたが重だるいような違和感があり指で触れるとパンパンに張っていてまるで自分の唇ではないような感覚でした。前日の夜に変わったものを食べた記憶もなく化粧品を変えたわけでもありませんでした。下唇が急に腫れるという事態にパニックになりながらもまずはネットで検索を始めましたがそこにはアレルギーやストレスや内臓の病気など不安を煽るような言葉が並んでいました。仕事は休みだったので一刻も早くこの不気味な顔を何とかしたいと考え近くの皮膚科へ駆け込みました。土曜日の午前中ということもあり待合室は混雑していましたがマスクをしていたので周囲の目は気になりませんでした。診察室に呼ばれ先生に唇を見せると血管性浮腫の可能性が高いと告げられました。先生の説明によれば疲労やストレスが引き金となって自律神経が乱れ血管の壁から水分が漏れ出しやすくなることがあるそうです。振り返ってみればその週は連日の残業で睡眠時間が4時間程度しか取れておらず体が悲鳴を上げていたのかもしれません。処方されたのは腫れを抑える内服薬と塗り薬でした。薬を服用してから数時間経つとあんなにパンパンだった下唇が少しずつ萎んでいくのが分かりました。完全に元の形に戻るまでには丸2日を要しましたがその間は人前に出るのが恥ずかしく食事も上手く摂れずに苦労しました。この経験を通して学んだのは自分の限界を超えて頑張りすぎてはいけないということです。体は正直なもので限界に達すると目に見える形でSOSを出してきます。下唇が急に腫れるというショッキングな出来事は私にとって生活習慣を見直す大きな転換点となりました。今では少しでも疲れを感じたら早めに休むようにしており再発は一度もしていません。もし皆さんも突然の腫れに見舞われたら驚くのは当然ですがまずは冷静になって専門医を頼ることをお勧めします。そしてそれは体からの休息を促すメッセージであると捉えて自分を労わってあげてください。
朝起きたら下唇が急に腫れていた私の体験記