美容歯科で矯正治療の前の気まずい体験

20代のときに自費で歯科矯正をしたことがあります。昔から歯並びが悪いことがコンプレックスだったことと、当時親知らずも生えてきたこともあり、その影響で余計に悪くなってきたこともあり、親知らずを抜いて矯正をすることになりました。すでに社会人だったので費用は自分で工面し、どうせなら綺麗な仕上がりにしたかったため、美容歯科で本も出している歯科医のクリニックに通いました。費用は約70万円でかなり大きな額でしたが、就職してからコツコツと貯めたお金をあてました。本格的な矯正機具をつける前に虫歯も見つかり、矯正は虫歯治療をしてからということになりました。ただその歯科は美容歯科専門なので、虫歯治療も保険診療は行っておらず、1本10万円と言われました。虫歯は2本あったので20万円ということで、矯正の費用をなんとかギリギリ出せる状態の私にはとても無理な出費でした。そのため虫歯治療は保険診療ができる他院で行いたいと申し出たところ、あからさまに医師の態度が変わって、とても残念な気持ちになりました。それなら矯正もやめようかと思ったくらいでしたが、前金を支払ってしまったあとだったのでそれもできず、結局虫歯治療は地元の医院で受けることができましたが、その後ずっと気まずい思いを引きずりながら矯正治療を受けることになりました。美容歯科で治療を受けるのはお金に余裕のある人ばかりではなく、なんとか必要な費用を貯めてきたという私のような患者も珍しくはないと思うので、歯科医ももう少し態度を見直してほしいと思いました。