あれは忘れもしない平日の午前2時のことでした。ぐっすり眠っていたはずの私は、右下の奥歯を巨大な万力で締め付けられるような激痛で目が覚めました。これまで経験したことのないような鋭い痛みで、急に奥歯が痛いという状況がこれほどまでに精神を削るものだとは思いもしませんでした。最初は夢かと思いましたが、時間の経過とともに痛みはどんどん増していき、横になっていることもできないほどでした。冷汗をかきながら救急箱を探し、以前処方された痛み止めを見つけて飲みましたが、効果が出るまでの30分間は、壁に頭を打ち付けたくなるほどの苦行でした。夜間ということもあり、どこの歯医者も開いておらず、インターネットで「急に奥歯が痛い」と検索しては、出てくる恐ろしい病名に震えていました。保冷剤をタオルに包んで頬に当てると少しだけ感覚が麻痺し、なんとか意識を保つことができましたが、一睡もできないまま朝を迎えました。歯科医院の診療開始時間と同時に電話をかけ、泣きつくような思いで予約を入れさせてもらいました。診察の結果、数年前に治療した詰め物の下で虫歯が再発しており、神経が死に始めている状態だと言われました。レントゲン写真を見せてもらうと、確かに奥歯の深い部分に影があり、そこが原因で急に奥歯が痛いという事態を招いていたのです。先生が麻酔をして神経の処置を始めてくれると、あんなに私を苦しめていた痛みが嘘のように引いていきました。あの時の安堵感は、今でも言葉に尽くせません。この体験を通じて痛感したのは、歯の定期検診の重要性です。私の場合、痛みが出る数ヶ月前から冷たいものが時々しみるという予兆があったのですが、忙しさを理由に放置してしまったのが運の尽きでした。急に奥歯が痛いという事態は、突然やってくるように見えて、実は小さなサインの積み重ねが爆発したものだったのです。今では3ヶ月に1回のクリーニングと検診を欠かさず受けており、あの恐怖の夜を二度と繰り返さないよう細心の注意を払っています。もし今、かつての私のように夜中の痛みに耐えている人がいるなら、どうか諦めずに冷やして耐えてください。そして朝日が昇ったら、すぐにでも歯科医院へ駆け込んでください。歯の痛みは自分一人の力では絶対に解決できません。早めの受診こそが、自分を救う唯一の手段なのです。