我が子の成長を実感する瞬間は多々ありますが、生後6ヶ月を過ぎた頃、ふとした拍子に下の歯茎から小さな白い真珠のようなものが見えた時の感動は忘れられません。これが初めて生えてくる下の歯、乳中切歯です。多くの赤ちゃんにとって、歯の生え始めは下の前歯からスタートします。最初は1本だけがひょっこりと顔を出し、数週間遅れて隣のもう1本が生えてくる様子は、生命の逞しさを感じさせます。この時期の赤ちゃんは「歯ぐずり」と言って、歯が生える際の違和感から機嫌が悪くなったり、何でも噛みたがったりするようになります。我が家でも、お気に入りのタオルや指を一生懸命に噛んでいる姿が見られました。下の歯が生え揃っていく過程を記録するのは親としての楽しみの1つです。生後1年が経過する頃には、下の前歯4本に加えてその奥の歯も生え始め、下の歯の本数は徐々に増えていきます。最終的に乳歯が全部で10本生え揃うのは3歳近くになりますが、特に下の歯はよだれとともにキラリと光り、笑った時の愛らしさを引き立ててくれます。この時期から大切にしたいのが、下の歯の本数に合わせたブラッシングの習慣です。まだ数本しか生えていないからと油断せず、ガーゼで優しく拭うことから始め、本数が増えるにつれて小さな歯ブラシに慣れさせていきました。下の歯は唾液が溜まりやすいため比較的虫歯になりにくいと言われていますが、歯と歯の隙間に食べカスが詰まりやすいのも事実です。特に下の奥歯が生えてくると、溝が深く汚れが溜まりやすくなるため、仕上げ磨きには気を使いました。子供の成長とともに下の歯が1本、また1本と増えていくのは、まるで階段を一段ずつ登っていくような喜びがあります。乳歯はいずれ抜けて永久歯に変わる運命にありますが、この最初の10本の下の歯が正しく生え、健康に保たれることが、将来の綺麗な永久歯の歯並びを支える土台になります。乳歯の役割は単に物を噛むだけでなく、永久歯が生えてくる場所を確保するという重要なミッションも担っています。だからこそ、今ある下の歯の本数を数えながら、日々の成長を慈しみ、毎日のお手入れを親子のコミュニケーションの時間として楽しむことが、子供の将来の笑顔を守ることに繋がると確信しています。
子供の下の歯が生えてきた時の感動と記録