赤ちゃんが口にする歯固めは、その成長を助ける便利なアイテムですが、使い方や選び方を誤ると、思わぬ事故につながる危険性もはらんでいます。赤ちゃんの安全を守るのは保護者の最も重要な責任です。歯固めに潜むリスクを正しく理解し、安全対策を徹底することが何よりも大切です。最も注意しなければならないのが、「誤飲・窒息」のリスクです。歯固めを選ぶ際は、必ず赤ちゃんの口よりも大きいサイズのものを選びましょう。小さなパーツが付いているデザインや、細長い形状で喉の奥まで届いてしまうものは避けるべきです。また、長期間使用していると、赤ちゃんが噛む力で製品が劣化し、一部が破損してしまうことがあります。ちぎれた小さな破片を赤ちゃんが飲み込んでしまうと、気道を塞いで窒息する恐れがあり、非常に危険です。赤ちゃんに与える前には、必ず毎回、亀裂や破損がないかを目で見て、手で触って確認する習慣をつけましょう。次に気をつけたいのが、製品の「素材の安全性」です。安価な海外製品の中には、日本の安全基準を満たしていないものや、BPA(ビスフェノールA)のような有害な化学物質が含まれている可能性があります。これらの物質は、赤ちゃんの体に悪影響を及ぼすことが懸念されています。購入する際は、信頼できるメーカーの製品を選び、「食品衛生法適合」や「BPAフリー」といった安全性の証となる表示があるかを必ず確認してください。さらに、衛生管理を怠ることも危険につながります。よだれや汚れが付着した歯固めは、雑菌の温床となります。不潔なものを口に入れることで、赤ちゃんが感染症にかかるリスクが高まります。製品の取扱説明書に従って、こまめな洗浄と消毒を徹底しましょう。また、歯固めに紐やリボンなどを付けて、赤ちゃんの首にかけるのは絶対にやめてください。何かに引っかかった際に、首が締まってしまう窒息事故の原因となり、大変危険です。歯固めは、必ず保護者の目の届く範囲で使わせることを大原則とし、これらの注意点を守ることで、安全にそのメリットを享受することができるのです。