喫煙や遺伝、過去の歯科治療などが原因で歯茎が黒ずんでしまい、笑顔に自信が持てないと悩んでいる方は少なくありません。セルフケアだけでは改善が難しい歯茎の黒ずみですが、歯科医院で行う専門的な治療によって、健康的なピンク色の歯茎を取り戻すことが可能です。歯茎の黒ずみの原因として最も多いのは、メラニン色素の沈着です。これは、タバコの刺激や慢性的な炎症から歯茎を守ろうとして、メラニン色素が過剰に生成され、沈着したものです。このメラニン色素による黒ずみを改善するための代表的な治療法が「ガムピーリング」です。ガムピーリングは、歯肉漂白とも呼ばれ、専用の薬剤を歯茎の表面に塗布することで、黒ずんだ粘膜の表層を一枚剥がし、新しいきれいな歯茎の再生を促すという治療法です。薬剤には、フェノール類などが用いられることが多く、処置自体は短時間で終わります。治療後、数日間は歯茎が白っぽくなり、その後、古い粘膜が自然に剥がれ落ちていきます。一週間から二週間ほどで、下から再生された健康的なピンク色の歯茎が現れます。処置中は少しピリピリとした刺激を感じることがありますが、麻酔が必要なほどの強い痛みはほとんどありません。ただし、この治療はあくまで表面的な色素沈着に有効なものであり、差し歯などに使われた金属が溶け出して沈着した「メタルタトゥー」には効果がありません。メタルタトゥーの場合は、原因となっている金属の土台や被せ物を、金属を使わないオールセラミックなどに交換する必要があります。また、ガムピーリングは歯周病などによる炎症がある歯茎には適用できません。まずは歯周病の治療をしっかりと行い、歯茎が健康な状態に戻ってから施術を受けるのが大前提となります。歯茎の黒ずみは病気ではありませんが、見た目の印象を大きく左右する要素です。コンプレックスに感じている方は、一度、審美歯科に力を入れている歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。専門家のカウンセリングを受け、自分に合った治療法を見つけることが、自信に満ちた笑顔への第一歩となります。
歯茎の黒ずみを改善する歯科での治療法